長野シェフとは、数年前に大阪北新地の店舗にてご一緒させていただいたことがきっかけで、今回依頼をいただきました
自費での出店ということもあり、私たちも覚悟の上望んだ案件です
シェフの祖母の家ということもあり、できる限り既存を活かしながら、光をとりこみ、隣接住居からの目線を曖昧にすることに注力することなりました
狭いながらもライブ感あるコミュニケーションが生まれるキッチン、天窓から柔らかい光が降り注ぐビックテーブルには、早朝から沢山のお客様が集い、穏やかに賑わうお店になりました
カウンターはコンクリート打放で形成し、天板を研ぎ出す仕上げ、普遍的な様はシェフの覚悟と連動しています
また、カウンター内から見えて来る扉面を朱色に塗ることで、働いているみんなが意識的に元気になるような仕掛けもつくりました
ファラフェルやコーディアルドリンクなど、健康に訴求するメニュー、店に入ると出迎えてくれるようなキッチン
雇われでなく、生業としての気持ちを感じるこの空間は、もはやインテリアどうこうの話ではないような気にもさせてくれます
あくまでインテリアは脇役として、主役をそっと支える、そんな存在でありたいと思います